不快臭のことを書く前に・・・2
久しぶりの更新です。
ご心配してくださったお客様。
僕は生きています。(笑)
お店もそのほかの仕事も好調であります。
なので、大丈夫です。
すいません。ご心配をおかけしました。
いま、不快臭の続きを書く準備をしています。
不快臭のことは特にソムリエにとって非常に重要だと考えていますので、
それを書くのに、とても手を抜く気になれません。
というのは、ソムリエという仕事はここ10年前に比べて、
確かに社会的に認知されてきた様に思うのですが、
僕はいま非常に危機に瀕している仕事のようにも思えます。
簡単に資格を濫発するような試験制度もあまり感心しませんが
そんなことより問題なのは、
飲食店でワインを飲む意味が薄れてきた現状に
あると思っています。
インターネットの普及でワインは簡単に手に入るようになりました。
いわゆるレアワインも以前に比べれば遥かに簡単に・・。
そして何よりレストランで飲むよりネットなどで買うほうが安く買えますから、
消費者にとっては当然安いほうがいいわけです。
つまり、レストランでワインを飲む理由を見つけることが非常に難しくなってきたのです。
もちろん、レストランならではの手の込んだ料理を食べながら飲むワインは格別だし、
値段を安くすることで時代に対応することはできると思いますから、
その努力はしないといけません。
ですが、それはワインを扱うプロというソムリエにとって本質的な解決策ではないように思います。
僕の中の答えはただ一つ。
“家で飲むより、ワインが美味しく飲める!”
ここに尽きると思っています。
一つの答えはワインを飲む環境ですね。
料理・サービス・内装・外装・雰囲気・お店の立地…etc
ワインをお店で飲むことにかかわってくるすべてのことに目を向ける。
これは、とても大切。
永遠に満足はありえないことですから、少しずつ進歩させていかないといけません。
2つ目は本当にワインをおいしくさせることです。
つまりはソムリエの技術にかかわることです。
温度コントロール、グラスのチョイスに始まり、マリアージュなど
やることはいっぱいあるのですが、
その中でデキャンタージュという技術は非常に重要です。
デキャンタージュのする・しない、上手い・下手ということだけでなく
デキャンタージュを何故するのか?という考え方そのものが重要なのです。
デキャンタージュをすることの様々な理由の一つに
ワインを酸化させるあるいは、還元臭(と表現されるもの)を取り除く
ということがあります。
還元臭とはまさに不快臭の一つなのですが、
この還元臭という言葉があまりにもあいまいに使われていて、
“デキャンタージュをして還元臭を飛ばすつもりがまったく飛ばない。”
そんなことになりかねないわけです。
つまり、還元臭にも酸化でどうにかなるもの(硫化水素)と
ならないもの(メルカプタンなど)があることを
知っておかなければならないのですが、
こういうことはあまり本などには書いてないのです。
ときどきソムリエになりたい方のお話を聞いたりしていると、
老婆心ながらちょっと心配になることがあります。
というわけで、そんな方達の参考になれば・・・という願いもあります。
上手く書けるとよいのですが・・・。