Archive for 6 月, 2009

28
6 月

ベルタについて 2

   Posted by: wine    in グラッパ, 蒸留酒

 

 今から7~8年前のこと、信濃屋の代沢ワイン館に試飲コーナーがありました。

 

 毎日のように高級ワインの試飲ができたので、僕も足繁く通っていたのですが、

 土曜日や日曜日は、いつにもまして高級ワインが開きます。

 

 ボルドー5大シャトーに始まり、 DRCのロマネ・サンヴィヴァンの95やクリュグのクロ・ド・メニル・・・・。

 あの頃に様々な高級ワインを飲めたことはとても幸運でした。

 

 試飲カウンターには結構プロの方も来ていたようで、ずいぶん色々なことを教えてもらいました。

 特に忘れられないのは、渋い表情でサシカイアの試飲をする中年の男性。

 聞けばイタリアンレストランを経営されて長いとか・・。

 

 話をしていただいている時のこと。。

 

 “最近のイタリアワインはもう飲める・・・。ブルネッロなんか最低で10年、まあ20年だよね・・・。”

 

 

 へー・・・・そうなんだ。。。

 ああ、きっといっぱい知ってる人だ!と思い、僕は興味しんしんで聞いてみました。

 

 

 “それっていつぐらいに作られたものですか??”

 

 

 渋い中年男性。。。軽く上を見上げて穏やかな声で、

 

 “70年代はまあそうだね。80年代もそうだけど・・・まあ90年になってホント変わったよね。”

 

 

 へーーーー。

 いいこと教わった!!

 

 そんな感じで僕は知識を蓄えていきました。

 

 

 

 で、ベルタの話なのになんでこんなことを書いたかといいますと、

 ベルタの樽を使ってのグラッパの熟成は80年代初頭のことで、

 それは、フランスに勉強に行った何人かのイタリアの醸造家とフランスワインの勉強をしていく中で

 生まれたアイディアなんだそうで、ベルタのすばらしいグラッパがうまれる背景には、

 イタリアワインの革新があった。。。

 それを書きたかったのです。

 (長い説明ですね。。読みにくくてすいません。。。)

 

 

 80年代から90年代にかけてイタリアワインはフランスワインの技法を急激に吸収していきました。

 

 ボルドー大学のエミール・ペイノー博士がボルドーの様々なシャトーで、現代醸造の基礎となる考え方を広め、

 ブルゴーニュでも様々な技術革新が進み、フランスワインが急激にその質を高めていく中で

 一部の例外を除いて、イタリアワインは完全に技術的に立ち遅れていました。

 

 もちろん地方性に根ざしたワインこそがイタリアワインの魅力ですから、それが失われたわけではありません。

 

 ただ、清潔で還元的な醸造方法であったり、バリックでの熟成や収量を抑えた収穫とそのタイミングなど。

 フランスでは当たり前とされるようなことが、ほとんど知られていなかったわけです。

 

 そうなると特にプレミアムワインの分野でイタリアワインはフランスの後塵を拝する形となり、

 良質なイタリアワインの生産者は苦悩していました。

 (エリオ・アルターレの話などはまさにそうですよね。http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/kataru/20070323gr05.htm

 

 

 フランスワインの技術を学んだ作られたイタリアワインは、スーパータスカンやバローロ・ボーイズをはじめとして

 市場でも評価されて、今ではすっかりと有名になったわけですが、

 ベルタのグラッパもそんな流れの中で生まれたものなのではないかと思います。

 

(グラッパの原料であるヴィナッチャつまりワインの搾りかすなのですが、ベルタのものは極上のものを使っているのだそうです。

 良質なワイン生産者は絞り方がゆるいので、その搾りかすを使う。。。つまり、搾りかすの良質化自体もワインの技術革新に伴って生まれた。。

 グラッパの良質化はワイン造りの良質化なくして実現しえない・・・。

 あくまで、推論なんですけど・・・。。)

 

 まあそんなこんなでいよいよベルタ社の説明とテイスティングにはいるのですが、次回に続きます。

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27
6 月

ベルタについて(1)

   Posted by: wine    in グラッパ, 蒸留酒

 

 きょうは、グラッパのお話。

 

 

 

 グラッパは、ワイン造りの過程で産まれるワインの搾りかすを蒸留して作られる蒸留酒です。

 

 食事の最後にキュピッ!といくのがなんとも楽しいお酒です。

 

 

 一般に白色透明なものが多いのですが、中には色が付いているものがあります。

 つまりバリックで熟成させたものです。

 

 また、最近は有名な銘柄。例えば、サシカイアだとかオルネライア、あるいはエリオ・アルターレなど

 有名なワインの搾りかすを使ったグラッパなども多くみられます。

 

 かつては、“粕取りブランデー”という言葉の通り、あまり高級なイメージはありませんでしたが、

 いくつかの熱心な蒸留所(その1つが“ベルタ”ですが)が、良質なヴィナッチャ(搾りかす)を使って

 グラッパを作り始めました。

 

 濃密で華やか、臭みも少なくいつまでも続く芳香。

 食事の後にグラッパをゆっくりと楽しむ時間は極上の時間に変わりました。

 

 ぐっと一息で飲み乾すグラッパから、ゆっくりと味わうグラッパへ変わっていったわけです。

 

 

 で、ベルタ。

 

 

 続きは次回です。

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 たまには、ワインの紹介を・・・。

 

 ルージュ・クー マランジュ・ルージュ 2006

 

 じっくり飲むと沁みてくるワインです。

 

 ああ・・・うまい。。。

 

 そんな言葉がもれてくるワインです。

 

 

 グラスで飲んでも、ボトルで飲んでも、ゆっくり飲んでおいしいワインです。

 

 癒されたい時におススメです。

 

 ちなみに、vin et cuisine A.k.では、4800円です。

 

 

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 こんにちは。

 

 ここのところ、試飲会が続いていました。

 

 一昨日は野村ユニソンさん、昨日はパシフィック洋行。

 vin et cuisine A.k.に戻ってからは、フードライナーさん。

 

 どの試飲もとても有意義で、勉強になりました。

 

 野村ユニソンさんは、フィリップ・パカレやダール・エ・リボーなどの輸入で有名です。

 試飲会でのワインはどのワインも状態は健全で、とても好感が持てます。

 ワインを大切に扱っている感じを受けます。

 

 フードライナーさんにはグラッパのベルタについて色々教えていただきました。

 先日セミナーがあったのですが、満席で僕は行くことができませんでした。

 そうしましたら、vin et cuisine A.k.とお付き合いするに際して、わざわざベルタの資料に

 ベルタ自体3本も!もっていらして、色々教えてくれたのです。

 

 

 すばらしい体験でした!!

 この話はまた後日・・・。

 

 

 さて、パシフィック洋行。

 vin et cuisine A.k.はもちろん、オイシックスの仕事まで、僕のわがままをいつも

 聞いてくれるとても頼りになるインポーターさんです。

 

 基本的にレストランを中心にワインが卸ろされているために、小売店舗で見ることは少ないのですが、

 イタリアワインを中心に渋いアイテムを取り揃えています。

 

 どのアイテムも値段に対して高品質。

 

 アイテム選定には相当手間隙をかけているそうです。

 

 で、フランスワイン中心のvin et cuisine A.k.にあって、何でイタリアワインかといいますと、

 やっぱりこの人の影響が大きい気がします。

 

  

 

 阿部さんです。

 

 僕が最も信頼するプロフェッショナルの一人であり、イタリアワインのお師匠さんです。

 

 

 困った時にはすぐに阿部さんに電話をかけます。

 そんなとき彼はいつも親身になって、いろいろと話を聞いてくれます。

 

 

 ずいぶんお世話になりました・・・・。

 

 たぶんこれからは、もっとお世話になる気がします(笑)・・。

 

 

 信頼できる仲間ぐらい大切なものはないわけです。

 

 “後はよろしくお願いします。”

 

 この言葉でほとんどのことが事足りてしまう。。。

 

 忙しくて僕が手が回らなくても、限られた時間の中で
 僕が思うようなワインをそろえ、僕以上に色々なことに気を回してくれる・・。

 

 人に任せて仕事をすることの大切さを初めて教えてくれたのは、阿部さんです。

 

 いつもありがとう。。。

 

 

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 こんばんは。

 

 先日お知らせしましたアルザスワインの会ですが、

 既に定員の半数以上のご予約をいただきました。

 

 この不況の時期にありがたいことです。

 

 いつもながらのご愛顧。

 御礼申し上げます。

 

 

 

 もう少しで3周年。。。。

 

 色々なことがありました・・・。

 

 

 先週の日曜日には、ずっと前にご予約いただいていたワイン。

 1949年 Château Pichon longueville Comtesse de Lalandeをサービスすることが出来ました。

 http://www.pichon-lalande.com/jp/history/index.htm 日本語ページもあります。

 

 お客様のお祝いの品。

 ご予約前の数日間はプレッシャーからかピリピリしていました。

 

 もちろんコルクがかなり繊細になっているため、抜栓の技術的な難しさがあることなどもありましたが、

 何よりもワインの状態が心配でした。

 

 40年代のワインは何度か飲んでいます。

 でも、正直いいますと全部駄目でした・・・。

 

 中にはある程度ましなものもありましたが、

 うーん・・・・という感じです。

 

 

 今回のワインは、約2年前にわがお師匠

 エスプリデュヴァンの平野さんにお願いして、探してもらいました。

 

 色々なところを探して、やっと見つけたワイン。

 

 もちろん状態を気にしなければもっと早く見つかりますが、

 十分に時間をかけて吟味を重ねました。

 

 

 また、お師匠はそのワインを一度飲んだことがあるそうで、そのときも感動の味わいだったそうです。

 

 というわけで、約2年エスプリとvin et cuisine A.k.のカーブで時を過ごしたワインです。

 

 

 

 いよいよ抜栓。

 

 ああ、やっぱりコルクはかなりボロボロです。

 でも勇気を出して、大胆に繊細に引き抜いていきます。

 

 そろーり、そろーり。

 ゆっくり、ゆっくり。

 

 ふー。。。

 うまくいきました。

 

 途中で、コルクは割れましたが、何とか引き抜くことが出来ました・・・。

 

 さて、味わいは・・・・。。。。

 

 

 おおおおお!!!!!!

 感動です。

 

 ワインは生きています。

 酸の凝縮感がまだあるんです。

 果実味はドライフルーツに変わっています。

 でも、生きてる。。。。

 ああ、、なんか幸せだー・・・。

 

 

 お客様のご希望で、パニエでそーっと瓶から注ぐのではなく、デキャンタージュ。

 ちょっと心配でしたが、大丈夫。

 

 思っていたよりも全然強いワインです。

 

 滓は瓶の6分の1~5分の1にも達していました。。

 何万、何十万のワインの何分の一かは滓まみれ。

 もちろん飲めないわけではないですし、それはそれなんですが、

 なんとも贅沢な話です。

 

 こういう時ってつくづくワインて高いものなんだなーと思います。

 

 とはいえ、こんな素敵な飲み物ないんですけどね。

 

 

 

 ご予約いただいたお客様は、開店当初からの大切なお客様。

 苦しい時いつも応援していただきました。

 

 OPEN当時はとても苦しい時間が続いていましたから、

 お客様の励ましは本当に嬉しいものでした。

 

 

 そんなお客様への感謝の気持ち。

 うまくいってよかった・・・・。

 

 

 ぼくは、ワインの状態にとにかくこだわります。

 ある意味、旨い不味いよりも大切なことだと考えます。

 

 というのは、旨い不味いは、主観的なものですから、

 人によって180度変わったりします。

 

 もちろん、旨い不味いを無視しているんではなくて、お客様の舌を想像して

 おいしいものをそろえることに努力はしますが、

 結局その評価はお客様しだいなんです。

 

 でも、ワインの状態は、主観を離れて、テイスティング能力を磨くことで

 ある程度客観性を持った評価が出来るんです。

 

 だから、ある意味ソムリエにとってはお客様にワインを用意するに当たっては、

 唯一確信を持てるところだといっていいと思います。

 

 

 とはいえ、今回のワインのように、Château Pichon longueville Comtesse de Lalandeの

 蔵を出た後どのように動いたワインなのかまで、突き止めたからって、

 こんなに古いワインでは、どうにもならないこともあります。

 

 だから最後は運任せ。

 

 ひたすら祈っていました。

 

 

 にしても、、よかった。

 本当によかった。

  お客様にもとても喜んでもらえました・・・。

 

 1つ肩の荷が下りました。

 

 

 3周年に向って、これからもがんばっていこうと思います。

 

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