Archive for 1 月, 2008

 今日は勉強に行ってきました。

 あの世界最高のワイン、ペトリュスのセミナーです。

 講師はなんとオーナーのクリスチャン・ムエックスさん。

 わくわくして会場に出かけました。

 開場は予想通りの満席です。静かで品の良い雰囲気の中、皆さんの控えめなわくわく感が伝わってきました。

 

 クリスチャン・ムエックスさん登場。

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 物腰の柔らかい初老の紳士。隠しきれない知性とワインへの情熱そして、品の良いユーモアをもった、めちゃくちゃかっこいい人です。

 試飲をしながら、お話を聞いたのですが、ペトリュスの他にもいくつかのワインを試飲しました。

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 ムエックス社はペトリュスの他にも素晴らしいシャトーを保有しています。またジェネリックワインといって、いくつかのシャトーのワインをブレンドして、ワインを作ったりもしています。

 素晴らしかったのはジェネリックワインのポムロール・レゼルブとシャトー・ベレールそしてオザンナ。もちろんラ・フルール・ペトリュスもすごい。

 でも、ポムロール・レゼルブは本当に素晴らしいと思いました。

 いわゆる単独シャトーであるオザンナなどを飲むとその香りは消えてしまいます。でも、ブレンドの妙といいましょうか、少しでもユーザーの皆さんに気軽にワインを飲んで欲しい情熱がそこに表現されているような気がしました。

 

 で、ペトリュスです。2004年のものです。

 最初は香りが閉じています。でも、優しくゆっくりとその姿を少しずつ見せてくれます。香りを表現すれば、赤い果実味の他に多様なスパイス、なめし皮など、きりがないくらい。

 口に含むと、香りとうまみがゆったりと優雅に同じテンポで広がり、後はその美味しさがずーっと続くのです。同じ密度のまま、ずーっと・・・。

 うっとりするぐらい優しい口当たりなのに、腰がある。芯がある。張りがある。

 強すぎず、弱すぎず・・・。

 

 久しぶりに感動しました。

 ペトリュスと、そこにあったワイン達に。もう、本当に凄い!!

 

 僕は最後にお粗末ながら、質問をさせていただいたんです。

 細かいことは割愛しますが、“ペトリュスにスモーキーな香りがあるようですが・・これはペトリュスのキャラクターですか?” という質問です。

 ムエックスさんは“それは、ペトリュスのキャラクターというよりはオフ・フレーバー(好ましくない香り)で、本来はないほうが良い。ただ、2004は収穫のタイミングが難しい年でその影響が出たのかもしれない。そしてそれは、私も少し感じていて・・”

 という回答をしてくださいました。

 オフフレーバーという言葉が出た瞬間、“あっ、ずれたかな・・”と思ったんですが、ムエックスさんはむしろ、僕のテイスティングを褒めてくださいました。

 照れました。(笑)

 (予断ですけど、最後の退場の際にも直接褒めてもらえたんです。うれしくて握手してもらいました。ミーハーですね、僕。(笑))

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 今日の講義は本当にわかりやすかったのです。ムエックスさんにいっさいの誤魔化しはなく、彼の言った香りはワインに確かに見つけることができたし、その確かで、繊細な指摘にうなづくことばかりでした。

 僕の質問も受け流すことを潔しとせずにまっすぐに受け応えてくれましたし、それは、勉強中の僕には本当にありがたいことでした。

 僕はスモーキーさを確かに感じましたが、オフフレーバーとして感じたのではなく、ひとつの個性と感じたのです。

 でも、これでまたひとつ自分のテイスティングに修正を加えることができました。

 

 ワインは作り手の写し身であるといつも僕は思ってきました。

 ペトリュスはクリスチャンムエックスの写し身。姿勢がピシッと伸びた物腰の柔らかい知的な人。情熱と理性のバランスの取れた優雅で偉大な人。

 

 うーん、素晴らしいワイン会。

 企画をしてくださったエノテカさん、そして何よりクリスチャン・ムエックスさん、ありがとうございました。とても勉強になりました。

 

 

 

 

26
1 月

状態のいいワイン

   Posted by: wine    in vin et cuisine  A.k.の話

 vin et cuisine A.k.で、一番気を使うことはワインの状態です。

 もちろんvin et cuisine A.k.にカーブがあること、ワインの用途によってカーブを変えたり、ワインの保存温度を変えるとか、そういうことは当たり前なのですが、何よりも気を使っているのは、仕入先なのです。

 仕入れたワインがアウトだともうどうにもならない。

 すし屋さんの魚の仕入れと何も変わりません。

 

 僕の師匠の一人であり、尊敬してやまない平野さんはこれ以上ないぐらいの丁寧さでワインを扱います。(http://www.espritduvin.co.jp/

 彼の元で最高の状態のワインを飲んでいて、初めて僕はワインの違い、テロワールの違いが理解できるようになったのですが、それまでぼくには、テロワールの違いというものがよくわかりませんでした。

 例えば、シャンボール・ミュジニー=花束のような香り、といった一般的な見方があるのですが、僕がそのことを頭に浮かべて、普通のお店で売っているワインを飲むと、確かにシャンボールのワインを飲んでいるのに、そんな香りは見つからないのです。

  ああ、僕には才能がないな・・・と少なからず思いました。

 でも、平野さんにワインの状態というものを教えていただいてから、色々なことがわかりました。シャンボ−ルには確かに花束のような密度の濃い香りがある。そして、本当に良いものは想像を超えて、花の洪水のよう・・・。

 一般に流通しているワインの多くに、適切な温度管理をしていないことに起因する熱劣化という症状が見られます。酸味やタンニンの刺激とまた違うざらざらとした違和感やフレッシュな果実味のスポイルなど、良いことはあまりありません。

 ワインは状態さえよければ、好き嫌いは別にして、何か見所があります。

 地味な小さな差かもしれないけれど、ワインの小さな声に耳を傾けて、そのささやきを聞いている間に、あるいは、グラスの中身がなくなった頃には、なんとなく違いがわかるはずです。

 ああ、美味しかった・・・、と。

 

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 ガングロフ・・。すごい作り手、すごいワインです。エスプリデュヴァンのガングロフ、特に白を飲むと忘れられない体験ができます。 

23
1 月

脱出したい、うなぎくん

   Posted by: wine    in 日々のつれづれ

 昨日、NHKの番組でうなぎの世界的権威、東京大学海洋研究所教授、塚本勝巳先生が生物の回遊現象は、“この環境から脱出したい!”という欲望こそがその原因なんだよ、と言う趣旨のお話をされていました。

 ご存知の通り、うなぎは遠い海でうまれ、日本に流れ着き(泳いで?)、川で大きくなって、再び海に帰っていきます。だから、うなぎがどこで産卵しているのかは、かなり長い間の謎でした。

 塚本先生はその謎を世界で初めて解明した方としても有名なのですが、冒頭で書いたとおりの“脱出したい”つまり“脱出理論”でも脚光を浴びているのです。

 実はこの理論、“月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。・・・”で始まる松尾芭蕉の『奥の細道 』からヒントを得て生まれたのそうです。

 “・・・そゞろ神の物につきて心をくるはせ、・・・”と言う一節があるのですが、そこから抜け出たいと言う欲望は狂おしいぐらい。これは人にも共通するような根源的欲求なようですね。

 確かに物事を変えようと思うとき、ただ“良くしたい、良くなりたい”では不十分な気がします。その気持ちに、“ココは自分の居場所ではない。もっと快適な場所が良い!”という強い気持ちがあって変革は始まるのだと思います。

 ある本で“聖なる不満”という言葉を見たことがあります。これは、人が自分らしくない人生を歩んでいるときに感じる、静かだけど、確かに存在する力強い自分だけの不安、不満な気持ちのことです。

 そして、まさにこれこそが“・・そゞろ神の物につきて心をくるはせ、・・・”と言う気持ち。いても立ってもいられずに旅に出た芭蕉の気持ちなんだと思います。

 

  うなぎの旅は生涯で6000キロメートルを越えるのだそうです。

 

  僕の旅はどこに向かって、どれくらいの距離になるのでしょうか。

 

 P.S. http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/ 爆笑問題の日本の教養という番組です。

 

19
1 月

新タルトフランベ!!

   Posted by: wine    in vin et cuisine  A.k.の話

 突然ですが、新タルトフランベの登場です!!

 新メニューはこちら!

 Originaire de A.k.
に ん に く の コ ン フ ィ
サ ー モ ン と ル ッ コ ラ
アンチョビとキャベツ
ほ た て と つ ぶ 貝
か き と ベ ー コ ン
ブルーチーズとはちみつ

Desserts
ゆずのタルトフランベ

 どれもおすすめなのですが、僕、個人的にはにんにくのコンフィとゆずかなー。がねーしゃは、アンチョビとかきがおすすめなようです。

 まあ何にせよ、今年は挑戦の一年!

 ビシビシ行きます。

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 こんばんは。

 今日はお休みで、ゆっくりしています。

 実は、少し前に携帯を変えました。CASIOのもので、デジカメの機能が充実している機種です。

 これが実に便利なのですが、僕はなんというか“筆不精”ならぬ“写真不精”。せっかくいいものがあるのになかなか使わないのです。

 でも、ブログを書いていてやっぱり写真があると、見やすいし、楽しいし・・・・というわけで、もう少しまめにデジカメを使おうと決意したわけです。

 で、そんなことをつらつらと考えていたら、フランスに前に行ったときに、もしもデジカメがあったら・・・と後悔。

 初めて行ったときのデータがない。

 うーん、もったいない。

 よし!そんなことがないように、ますますデジカメを使おうと思いつつ、今日のブログは終了。

 そして今日も画像はないのであった・・・。

 ・・・。