Archive for 3 月, 2007

 最近ブログの更新をせずにごめんなさい。久しぶりの更新です。

 桜の満開までもう少しですね。桜の木のそばに行くといい香りがフワーッと漂います。僕はいつも素晴らしいボジョレーの香りを思い出すのですが、皆さんはどうですか?

 お散歩をしていていろいろな花の香りをかいでは、ああ、あのワインだ−。という感じで頭に色々なワインが浮かび上がります。春はとても楽しい季節です。

 5月からはいよいよワイン会を再開します。開催予定は5月下旬の日曜日(27日)、テーマは“美味しいワイン!!”味覚というやつは本当に人それぞれで、絶対においしいというものはたぶん誰にもわからないのだと思います。ただ、今回はそのタブーに挑戦したいと思います。

 僕が美味しいと思う、いろいろなタイプのワインを紹介したいと思います。

 多少日時は前後するかもしれませんが、今回はとても楽しいと思います。ぜひ御参加ください。

  これからは半年ぐらいかけて、ワインを基礎からしっかり学んでいく講座なども順次開催していきたいと思います。

 今色々と準備しています。どうぞお楽しみに。

  次回は久々に普段のおすすめワインを掲載したいと思います。

   お知らせ

  今週の水曜日(28日)と木曜日(29日)連休させていただきます。よろしくお願いします。 

 

 DRC。主にアメリカで使われていた略語ですが、ご存知、ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティーです。

 簡単に言ってしまえば世界で一番高いと言われるワイン、ロマネ・コンティーを作っている会社です。

 そして今日はそのDRCの至宝、ロマネ・コンティを紹介したいと思います。

 ロマネ・コンティーもグランクリュ、つまりは特級畑の一つで、その畑の葡萄から作られたワインのこともまた、ロマネ・コンティーと言います。

 少し前に行われたオークション1985年のロマネ・コンティー、マグナムボトル(レギュラーボトル2本分)6本が約2000万円で落札されました。普通のサイズで一本に換算すると約167万円です。

 またインターネット上で、2002のヴィンテージは大体70〜80万円で取引されています。

 何でこんなに高いのでしょうか?

 “そんなに凄いのだろうか、いったいどんな味なんだろう。一度は飲んでみたい。”

 そんな思いにかられずにはいられませんよね。

 今は富裕層の一つのステイタスシンボルとして、あるいは投資の対象として、天井しらずの値上がりを見せていますし、2003ヴィンテージは2002以上の値がつくことはほぼ確実です(90万円〜100万円で推移)。値段相応であるかどうかはもはや、飲み物としてのワインの価値では計ることはできません。

 ただ、それでもロマネ・コンティが唯一別格のワインであることに疑いはないかと思います。

 かつて、マダム・ルロワがDRCでうでをふるっていた頃、マダムはロマネ・コンティを理解するのに20年以上の月日を必要としたことを告白しています。そしてもっぱらマダムはラ・ターシュに執心していたのだそうです。

 ラ・ターシュもまた、ヴォーヌ・ロマネのグランクリュであり、ロマネ・コンティーと双璧をなす偉大なワインです。ロマネ・コンティーより力強く、果実味あふれるそのスタイルは時にロマネ・コンティーの評価を上回ります。

 では、なぜロマネ・コンティは世界一と言われるのでしょうか?

  マダムはこう言います

 “ロマネコンティーはピカソであり、ラターシュはシャガールなのです。”

 また、現在DRCを実質的に率いているオーベル・ド・ヴィレーヌさんは

 “ロマネ・コンティーのどの点が優れているかと言うと、それぞれグランクリュのクリマ(畑)は長所と言えるものをもっているのですが、ロマネコンティはそのすべてをかね合わせてもっている、つまり総和なのです。”

 と言っています。

 ロマネ・コンティを完璧な球体と捉える人も多くいて、ラ・ターシュやリシュブールよりも圧倒的に優れているのではなくて、そのバランスを褒め称えています。

 別の言い方をすればブルゴーニュの良いところを集めたワイン。それがロマネ・コンティと言えるかもしれません。

 では、今日のテイスティングはロマネ・コンティ2001年です。僕がテイスティングしたのは2005年の年末です。少しでも味のニュアンスが伝わると良いのですが・・・・。

IMG_1245.JPG

 色は輝きのある美しいルビー。光をまとったグラスがなんともまばゆい・・・。(色を見ているだけなのにもうグラスから香りが立ち上ります。)

 圧倒的芳香。

 最初にオレンジの香り。僕はどちらかと言うとみかんに近いと思います。ヴァレンシアオレンジのような力強い香りを持った温州みかんの香り。そこから赤いフルーツ、ラズベリー、イチゴ、フランボワーズ。ざくろのような香りもあり、ここから土のニュアンスとスパイスの香りが表れます。

 果実味を伴った圧倒的スパイス感。黒胡椒、カルダモン、山椒、あるいは陳皮、お屠蘇のようなニュアンス。そして人の皮膚、特に頭皮といいましょうか、女性を抱きしめているときに感じる優しい香りです。(女性から見れば男性の香りかもしれませんね。)

 そして常に果実味あふれる芳香が漂っています。

 口に含むと甘くて、酸がバランスよく溶け込んだ、これぞピノ・ノワールという味わい。美味しいー。

 そこから、香りで感じたことが今度は味わいとなって展開されていきます。芳醇な果実味と甘酸っぱく口いっぱいに広がる味わいのハーモニー、そして土の香りに伴って表れるスパイスの風味が複雑性を与え、生気あふれる香りが余韻の幕を開き、またスパイスと果実味に変わっていき、最後はさつきや蓮華の蜜のような味わいと共に消えていく。

 そんな印象です。

 少しでも伝わればいいなーと思います。

 いつかは飲んでみたいロマネ・コンティー。マネーゲームや投資の対象から外れることを願ってやみません。 

 参考文献  

『黄金丘陵』  山本 博著 、『ブルゴーニュワインがわかる』 マット・クレイマー著

  

10
3 月

尊敬する先輩

   Posted by: wine    in 日々のつれづれ

 僕には尊敬する先輩がいます。彼は今人形町でイタリアンのお店をしています。素晴らしいソムリエであり、お店を統括・管理する卓越した手腕を持っています。

 お店の名前はPIZZA DA BABOO http://www.da-babbo.jp/です。

 先日そちらにお邪魔して食事をしてきました。細かいところまで行き届いたサービスや料理の美味しさ、そして何より、彼の人格の温かさにいつも感心してしまいます。

 ああ、楽しかったー。

 なんでもそうだと思うんですが、いい先輩は大切ですね。後からついていく立場の人にお手本を示してくれるし、応援もしてくれます。

 僕もいつも先輩から応援されます。

 本当にありがたいことです。

 “いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。”

 次回のブログはいよいよヴォーヌ・ロマネの作り手、DRCを紹介します。 

 最近両親にワインを勧めることが良くあります。とても喜んでくれていますが、うまくおうちソムリエとして使われているようです(笑)。

 先日友達にもワインを勧める機会がありました。凄く喜んでくれましたが、僕も喜ばれるのは嬉しいです。

 たとえば、何かの記念日だったり、誰かのプレゼントだったり、あるいは普通に飲むだけなんだけど、今日はいつもと違うのが飲みたいとか、ブログを見ていただいている方はご希望がありますでしょうか?

 そんなときは気軽にコメントください。

 出来る限りでワインのおすすめをします。あくまでネットでのことなので、細かいニュアンスまでは伝わりませんが、良ろしかったら是非どうぞ。 

 

 “ヴォーヌには平凡なワインなどありはしない”

 強烈な言葉ですね。さて今日はブルゴーニュの王様、ヴォーヌ・ロマネ村の紹介です。

 冒頭の言葉は18世紀の歴史家であり、修道士でもあったクルテペーの言葉です。

 確かにヴォーヌ・ロマネには優秀な作り手がいっぱいいます。実に素晴らしいものもたくさんあります。1級畑は非常に水準が高く、中には他の村のグランクリュを上回るような味わいのものがいくつもあります。

 村名畑にしても、びっくりするような品質のものがたくさんあります。

 ただ、今の世界中のワインに言えることかもしれませんが、味わいの“美味しさ”ということだけに関していえば、テロワールよりも生産者だと思います。たとえヴォーヌ・ロマネであろうとも駄目なものは駄目です。

 とはいえ、ヴォーヌ・ロマネの真髄といえば、やはりグラン・クリュです。ヴォーヌ・ロマネは正確に言えばフラジェ・エシェゾ−村とヴォーヌ・ロマネ村の二つにまたがった地域を言い、エシェゾー村も含めたグランクリュの数はなんと8つ。まさに、コート・ドールの中心です。

 ロマネ・コンティーを筆頭にラターシュ、リシュブール、ロマネ・サンヴィヴァン、ラ・グランリュ、ラ・ロマネ、エシェゾーにグラン・エシェゾーです。これらの畑は等高線で大体同じところにあり、グランクリュの帯状の広がりを明らかにしています。

 このことから傾斜角度のもたらす日照条件、地質のもたらす水はけなどの物理的条件、そして地質そのものといえる土壌の性質が葡萄作りに大きく影響をもたらしていることがいえます。

 ロマネ・コンティの畑のそばで見るブルゴーニュの町並みや畑を含めた風景の美しいこと。歴史や伝統の重み、この特別な場所の意味を感じないではいられません。

 次回はヴォーヌロマネの美味しいワインをご紹介します。

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 ロマネ・サンヴィヴァンの畑