久しぶりに普段飲みのワインをご紹介します。
シャトー・ビラ・オーです。http://www.nlwine.com/wine/detail.php3?seqno=395

大体市場価格で1500円ぐらいです。いつもよりはちょっと高めですけど、たまにはいいでしょうか(笑)。
このワインはあのシャプティエが関わっているようです。シャプティエといえばコート・デュ・ローヌ地方、ギガルに並ぶ最高の作り手にして、自然農法ヴィオディナミの先駆者でもあります。とっても素晴らしい作り手さんです。
このワインを買うとき、僕はちょっと疲れ気味で、“なんか元気の出るのないかなー”と思いつつ、ワインを探していました。“普段飲みだし、スーパーで高いの買っても、どうせ・・・、あっ、シャプティエ。”
そんな感じで買いました。僕の中でもかなり信頼度が高い作り手なのです。
つまみに牛タンのスモークを買いつつ、ワクワクして帰宅。早速抜栓。
“よーし、飲むぞー!”
“・・・・・・まずい。”
牛タンとものの見事に合いません。
“負けてたまるかー!!”
というわけで一時間おきます。(こういうときは常温でコルクを開けてほったらかしです。)
再チャレンジです。グラスに注ぎ、香りをかぐと・・・
“おおっっーーー”
湧き上がるチェリーやプラムの香り、スパイシーな味わいを予想させる、濃密で華やかプラス黒胡椒の香り。デイリーワインの域を超えています。
“うまいっ!!”
もちろん牛タンのスモークにもばっちり。口の中で美味しいソースを絡めているみたい。
“ああ、よかった。”
満足であります。ちょっとだけ贅沢をしたいとき、スーパーに売っている赤ワインでは、とってもおすすめです。きっと、元気になりますよ。
先日フランスのドミニク・ビュスロ農業・漁業相という人が中国を訪れ、中国が日本を抜いてアジアで最大のフランスワイン輸出市場になったことを明らかにしました。
最近では韓国でもワインが多く飲まれるようになってきており、日本だけがフランスワインのお得意さまである時代は終わったようです。
そのためもあってかワインは今すごい値上がりをしていて、ボルドーやブルゴーニュでは天井知らずにワインの価格が上がっています。(ぺトリュスは30万円をオーバー!!!)
こうなってくると商品の価値と値段がつりあってくるのかわからなくなってきますね。ロマネコンティーが30万円とか50万円で高いといっていったことが、もう過去のことのようになってますし。
こういうワインを追いかけて、たまには豪華なワイン会!なんていうのも確かに楽しいですね。でも、vin et cuisine A.k.では、決して安いワインではないけれど、良質でお得なワインをもっと追求していきたいと思います。美味しいワインは世界中にまだまだたくさんあるのですから!!
昨日のお仕事中のこと。あるお客様とお話をしていたらこんなお話になりました。
自分の好きなもの、好きなお酒を、食べたいものや好きなシチュエーションにあわせる。例えば、“自分の好きな日本酒を大好きなおすし屋さんに持っていって、それですしを食う喜び”。“地方の名物とその地方のものではないけれど飲んでみたかった焼酎とあわせてみる。”
これって“こだわりじゃない?”
わあ、大賛成!!僕もそれ、うらやましい。そんなおはなしがありました。
考えてみると、僕がワインのお店を始めた理由は“最高の状態の健全なワイン、良質のワインを、リラックスした雰囲気で楽しく飲んでいただきたい”ということなのですが、これって、“自分プラスワインの喜び”ということ、だと思うのです。んん、、少しわかりにくい・・・・。
そう、たとえば、ブルゴーニュのワインを僕は愛してやみませんが、確かに現地に行って飲むワインは美味しいし、ブルゴーニュの文化や食に合わせて、ワインを合わせるのはとても楽しい。でも、日本にいて、日本の食や普段の環境に合わせて、ブルゴーニュのワインを合わせる。それもまた楽しいのではないか、という事です。
つまり、ブルゴーニュでは自分はちょっと脇においておく感じだけど、日本では日本人であることや普段の自分であることを大切にしつつ、ワインを加えて喜びを増やしていくというようなことで、“それもまた楽し!”ということです。
ワインには堅苦しいイメージ、セレブなイメージ、難しいイメージがあります。そして確かにそんな側面もあるけれど、ワインを尊重し、ワインをひとつの文化として楽しむのであれば、そのイメージに没入しなくても、それはリラックスして、普段の生活で楽しんだほうがわかりやすいように思うのです。
冒頭の話でも、おすし屋さんに自分のお酒を持ち込む時、そのお客様はおすし屋さんに細心の注意を払って、“ご主人の許可をもらってからすることなんだけどね”、とちゃんと前置きをされていたけれど、ある意味ワインを尊重することはそれと似ているかもしれないですね。
僕は“日本で飲む”、もっと言うと、“地元で飲む”、“ワインの素晴らしさ”をお店で提供したいなと思います。
vin et cuisine A.k.で、お客様はリラックスして楽しくワインを楽しまれているかなー、僕はそんな場を提供できているかなー?
今日もがんばりたいと思います。
今日はジュブレのお隣、モレサンドニ村についてです。モレサンドニ村といえば、若干地味な印象・・・、というとファンの方には怒られてしまいそうですが、隣がシャンボールやジュブレという、ブルゴーニュにおけるスターで、モレサンドニ村はスターに挟まれた、いい味出してる準主役といったところです。
1960年ごろまで大半、ここのワインはネゴシアンに買い上げられて、お隣のジュブレ村のワインとして売られたりしていました。そのため、モレサンドニ!としての個性が確立したのはそんなに昔のことではないようです。
しかし、いまや、モレサンドニはブルゴーニュにあって欠かせない村で、なにより重要な点はここのワインははずれが少ない、平均的に美味しいワインを生む地域だということです。かなり当たり外れが激しいブルゴーニュにあって、モレサンドニのワインは作り手の意識の高さもあり大体に果実味豊かで、酸とのバランスがよくワインとしての完成度が高いのです(半面、圧倒的個性が少ないのかもしれませんが・・・)。
モレサンドニ村にはグランクリュが多くあります。クロ・ド・ラ・ロシュにクロ・サン・ドニ、クロ・ド・ランブレにクロ・ド・タールそして、シャンボールミュジニー村とモレサンドニ村をまたがって存在するボンヌ・マール、全部で5つもあります。さらに一級畑も秀逸なものがそろっていて、地味とはいえ、とてもすごい土地なのだということがわかります。
地味だ地味だと書きながら僕自身はモレサンドニ村のワインが大好きで、特に次回紹介する生産者のワインが大好きです。
ジャッキー・トルショーという作り手さんです。
今日はこの辺で。
今日は再びブルゴーニュの話に戻ります。作り手さんのお話をしたいと思います。
ジュブレシャンベルタン村は大きな村で畑も一杯あるのでその分色々な生産者さんがいます。ワインを知っている方がジュブレシャンベルタンのことを“ジュブシャン”と略しつつ、“あそこは何でもありだね”というのはある意味多くの生産者さんがいることにも起因すると思います。
今日取り上げたい生産者さんはクロード・デュガさんです。

彼のワインはとにかく高いです。インターネットで調べていただくと良くわかりますし、基本的に品薄です。
もう3年以上前になるのでしょうか、デュガ家を訪ねて試飲をしたのは・・・。まあ、すごかったです。樽の中からしてもうすでに美味しい。濃密な果実爆弾。プラム、ブラックチェリーの果実味が口の中であふれ、アフターにさくらんぼの上品な酸味の余韻・・・うわー・・・・・。
普通樽の中から試飲した場合はそれほど美味しくもないですし、まだまだワインとしての形になっていません。でも、デュガの場合何かもう美味しいのです。形は整ってないけど美味しいのです。
ワイン作りがいかに葡萄の力に影響されるのかをつくづく学びました。彼は醸造において、何か特別な技術を加えることもなく、濃密なワインを造ります。彼のワインはピノノワールの個性を超えて、ジュブレシャンベルタンのテロワ−ルにおける、真剣な葡萄作りの賜物といえます。
他にもアルマン・ルソー、先日なくなられたドニ・モルテなどジュブレには素晴らしい生産者のワインがありますが、おいおい紹介していきます。
さて、次回はモレ・サンドニ村に移っていきまーす。