シャトーメルシャンを飲む!! 赤
赤です。
長野メルロー 2006
シャトーメルシャン カベルネ・ソーヴィニョン・メルロー 2003
桔梗ヶ原 メルロー シグネチャー 2004
です。
まず、長野メルロー 2006
香りを一嗅ぎ。くんくん。
もう日本のワインとか海外のワインとか、なかなかわかりませんね。カシスやブラックチェリーの香り。そして、スパイスや薫香。程よい樽香です。
口に含むとボディーも十分に感じ、バランスが良く、余韻も長いです。
決して力強く重いワインではありませんが、食事と楽しむには十分だし、ボルドーのジェネリックワインクラスの力は十分にあります。飲み疲れしないワインですね。
次はシャトーメルシャン カベルネ・ソーヴィニョン メルロー 2003です。
このワインは城の平のカベルネソーヴィニョン52%、桔梗ヶ原のメルロー48%のブレンドです。
2003があまり天候に恵まれないために、こうなったそうです。
しかし、これがなかなかどうして。
一言で言えば、ボルドー マルゴー地区 グランクリュクラス 3級 レベルの味わいです。
僕はジスクールを思い浮かべました。
一緒に行った仲間、NさんとW氏。ともに大絶賛です。
マルゴー地区のワインはパルメなどを除き、基本的にカベルネ・ソーヴィニョンのブレンドが多い地区です。しかし、そのやわらかくエレガントな口当たり、喉越しから、メルローを多くブレンドをしているかのように思われがちです。
その優美さはおそらくテロワ−ルや醸造方法そして伝統から来るのでしょう。
そして、このワインにも同様なやわらかさ・優美さを感じます。
セパージュの比率から考えれば、シンプルにパルメ!という感じなんですが、僕には城の平のカベルネがあくまで主役であり、メルローはふくらみを与えることに主眼があるように感じました。だからジスクールかな〜という感じ。
ともあれ、こういうワインが日本にあるんだ!と思うと本当にうれしくなります。
ところで、日本ワイン。赤の場合ですが、特徴的な香りがあります。僕もそれはいつも感じていたのですが、なかなか表現するのが難しかったのです。
今回のテイスティングでNさんは、某友人の発言として、さつま芋をふかした香りあるいは焼き芋の香り。と教えてくれました。
まったく同感です。
僕も特に桔梗ヶ原メルロー 2002とか、今回の最初の二つには強く感じます。
うーん。何の香りなんでしょうね。
でも、確かにするんですよね・・・。
さあ、トリです。 桔梗ヶ原 メルロー シグネチャー 2004
香りを嗅ぐと・・・・。
感動です。
今までの日本ワインが決してたどり着けなかった境地にたどり着いたように感じました。
繊細で複雑、はっきりとした果実味は感じるが決してパワフルではなく、緻密で鮮やか。
おおお!すごい。
僕が思うに、カリフォルニアであろうと、チリであろうと、ボルドーであろうと、はっきりとした美味しさに加え、エレガントであることは高級ワインの必須条件だと思います。
でも、このエレガンスというものは、どう定義していいかわからないし、なんともあいまいなことばです。
それに今言っているエレガンスはひょっとしたら、フィネスという言葉でも言い換えられるものかもしれません。
だから、ことばで全て言い切るのは難しいけれど、シンプルにこのワインの香りを嗅いだ時、僕は最高級ワインを飲む心構えをしました。
ある意味、ソムリエとしての条件反射というか、最高のワインが来るぞ!という予感というか・・・。
この感じは今まで日本のワインで感じたことはありませんでした。
ピュアなカシスの香りとピュレにしたカシスの甘い香りが混じりあう複雑な香り。グリーン系のスパイス感。複雑で抑揚のある香り。グラスから鼻を離すのがもったいないようです。
果実味と軽いエーテル系の香り。そして、かめばかむほど味が出るような旨みのあるボディーと、程よい酸味。ワイン全体に張りがあり、継ぎ目がありません。しかも、やわらかい!スムーズに味が変化していきながらも、余韻では甘苦いタンニンとカシスのフレーバー、スパイス感がまたやさしく感じられます。
うーん。困ったー。ちょっと感動して涙ぐんでしまいました。
・・・こんなすごいワインよくできたな〜。感動。
・・・・ぼーっ・・・(世界に浸る)
・・・(まだ浸る)
はっ!!(目を覚ます。この間 約 1分)
ところで、簡単にどちらがいいか言い切れないのですが、今回の2004のシグネチャーには、垣根仕立てのメルローが使われているそうです。樹齢が高い棚仕立ても十分魅力なのですが、エレガンスという観点から考えると垣根仕立てには特別な魅力があるそうです。(ビジットセンター所長 中園さんのお話を要約)
かつて、このワインのコンサルタントでもあるシャトーマルゴーのポール・ポンタリエさんが次のようなことを言っていました。
“テロワールという言葉には伝統と歴史をも含む。ボルドーには何百年ものワイン造りの歴史があり、それもまたテロワ−ル。だから日本は、とにかくワイン造りの歴史が足りない。作り続けていれば必ず良いワインが出来上がる。”
棚作りから垣根作りへそして、その垣根の樹齢があがり、醸造のテクニックがますます進歩していく頃、日本はどんなワインを造るのでしょう。
夢は広がります。
最後にグラッパもいただきました。華やかないい香りです。
今回のメルシャンさんの訪問はとても楽しい有意義な時間でした。
技術面のことなどまだまだ教えていただきたいことはあるし、また行きたいです。
ビジットセンター長 中園さんには本当にお世話になりました。親切丁寧な対応に感謝感謝です。
この場を借りまして、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
明日は、大善寺のことを少し。シリ−ズ最終回です(笑)。
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