Archive for the ‘ワイン講座’ Category

1
2 月

ムルソ-の村名畑

   Posted by: wine

 

 久しぶりの更新です。

 

 今日はムルソーの続き。

 

 村名畑についてです。

 

 

 1erクリュであるシャルム(charmes)は、ほぼ完全に閉じていてましたが、グットドール(goutte d’or)は、ぶ厚いミネラル感はありながらも、果実味は楽しむことが出来ました。

 

 とはいうものの、現段階でアラン・コシュ・ビザールの2005年のムルソー。

 美味しく飲めるのはどうやら村名クラスのもののようです。

 

 

 村名クラスのワインはどれも美味しかったのですが、

 特に評価が高かったのは、シュバリエール(chevalieres)、カセテット(casse tetes)の二つでした。

 

 シュバリエール(chevalieres)は、ミルキーで華やか。酒質はやわらかく、バランスが取れています。アルコールも十分でワインにボリュームがあります。

 カセテット(casse tetes)は、硬くてミネラリーですが、カカオのような香ばしいニュアンスに旨みたっぷりの味わいがあります。バランスがやはりよく、ムルソーの豪勢な味わいを思う存分発揮しています。

 

 この二つはブラインドにおいては、1erの二つに間違えられるケースが多かったのですが、

 それだけ高いレベルのワインだということがいえそうです。

 

 

 一方面白かったのは、リモーザン(limozin)という畑です。

 

 テイスター全員が正解。

 

 一様に“香草系の香り、ジュネパーのようなニュアンス・・・”というコメントがありました。

 

 リムーザンという畑。実は他の作り手でもこのニュアンスを感じることが出来ます。

 

 テロワールの神秘ですね。

 

 

 僕は他にオルモー(ormeau)という畑とリュシェ(luchet)という畑をブラインドでは当てることが出来ました。

 

 オルモー(ormeau)は、蜂蜜やかりんなどの香りを感じることが出来、酸も優しく感じました。

 僕の予測では、

 “現時点で最も開いているこのワインはおそらく、テロワール的には少し不利な地域。

 粘土質が多く、傾斜がなだらかな平地に近い畑・・・・”

 という感じ。

 オルモー(ormeau)はまさにそんな地域にあり、この推論は、うまくいきました。

 

 

 リュシェ(luchet)は、ごまやルッコラの香りが際立つオイリーな典型的なムルソーのイメージ。

 テイスティング上もそうでしたので、リュシェは、リュシェ。

 正解。

 

 そんなプロセスでした。

 

 

 

 ムルソーについて、細かく見て行きました。

 

 長い文章に付き合っていただきありがとうございます。

 

 

 テロワールの勉強は尽きることのないぐらい深いものです。

 

 ゆっくりと楽しくこの勉強を進めていければいいな~と思います。

 

 

 それにしても、こんな素晴らしい勉強会を用意して下さった、お師匠。

 

 いつも、いつも、感謝感謝です。

 

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25
1 月

ムルソー 1級畑 グット・ドール

   Posted by: wine

 

 きょうはグットドールについてです。

 

 グットドールは“黄金の雫”を意味するムルソーのちょうど真ん中あたりに位置するプルミエクリュで、

 よく熟成し、素晴らしいワインを生み出します。

 

 土壌は泥灰土が豊富なバス階の石灰岩土壌で、高低差のある丘陵の東北東の斜面にあります。

 

 

 この日の僕のテイスティングコメントは

 “硬く閉じてミネラリー、シャブリの様な硬さ・・

 しかし果実味は十分でワインに厚みがあり・・・・

 それにしてもミネラルに厚みがある。7つの中で一番厚みがある・・・”

 

 こんなことが書いてあります。

 

 シャルム同様ワインが閉じているのですね。

 まだ飲み頃ではないようです。

 

 

 

 

 テイスティングはブラインドで行われ、同一生産者のムルソーで2005年ということが明かされています。

 

 実は、この生産者のグット・ドールとまったく同じものを何日か前に飲んでいます。

 

 常連のお客様に飲ませていただいたのですが、その時も閉じ気味ではあったものの、

 こんなシャブリの様な強烈なミネラル感は前面に出ず、むしろ豊満なスタイルが表れていました。

 

 

 アラン・コシュ・ビザールのワインは実はとても繊細で、ちょっと移動するだけでずいぶん味が変化するようです。

 この日もそのことが影響したのかもしれません。

 

 

 でも、やはりこうやって比較することで初めてわかることなのかもしれません。

 

 

 昔、エティエンヌ・ソゼのモンラッシェの2001を2006年に開けた時に

 “うんともすんとも”言わない状態を体験しました。

 デキャンタージュしようが、時間をおこうが何にもありません。

 ただそこにあるだけのワイン。

 

 そしてそのときの印象も・・・シャブリ・・・。

 

 

 おそらくこのムルソーの比較が2004年だったらまったく違うでしょうし、2007でも違うでしょう。

 

 

 これらの酒質の優しいビンテージでは、比較的早い段階から1erクリュは力を発揮していたかもしれません。

 

 

 まったくもって、テロワールとワインの関係の奥深さを感じずにはいられません。

 

 

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 さて、具体的に入っていきたいと思います。

 

 先ずは二つの1erクリュ シャルムとグットドール。

 

 きょうはシャルムについてです。

 

 

 単純に考えて、ブルゴーニュのワインはグランクリュが一番で、次がプルミエクリュ。

 そして村名畑と続き、いつ飲んでも味わいもその通り。グランクリュが一番。

 

 そんな風に思いがちですが、ワインというものは熟成しないと、やはり個性は現れないもの。

 

 どんなに評価が高いワインでも、熟成という神秘の現象を経たものでなければ真価は発揮しないのです。

 

 

 ムルソーでシャルムといえば、ペリエールと並び、最高のポテンシャルを有する畑です。

 

 豊満でとびきり力強く、十分の粘性を持ち、骨格がしっかりと整っている。ミネラル豊富で味わい深い・・・。

 

 そんな言葉で、褒め称えられます。

 

 表土は比較的厚めですが、水はけがよく、

 中期ジュラ紀バス階の石灰岩を基盤にしていて、標高は260~280メートル。

 ムルソー区画内において、最良の斜面に畑は広がります。

 

 

 この日のテイスティングにおいても、そんな言葉のイメージどおりのものがシャルムだと思って、

 僕は探してしまいました。

 冒頭に書いたことはわかってるつもりなんですけど、

 これがね~・・・。

 

 

 結局この日のシャルム・・・。

 硬くてミネラリー。スチールウールを思わせるような香りであり、酸も鋭角的。まるでシャブリ・・・

 

 そんな感じでありました。

 

 

 とてもシャルムだとは思いません。

 

 うーん、やっぱりブラインドは難しいですね。

 

 

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 こんにちは。

 今回は、“ムルソーを比較する”の勉強会報告です。

 

 ムルソーはブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌを代表する白ワインの銘醸であり、素晴らしいワインを生み出す地域です。

 

 そのムルソーを題材にテイスティング上におけるテロワールの違いを見ていけたら面白いな・・というものです。

 

 ヴィンテージは全て2005年のワインをそろえます。

 そして作り手も統一します。

 

 そのことにより、できる限り条件を統一して、テロワールのみの差をテイスティングで見分けていこうという試みです。

 

 

 ラベル上、メゾン・コシュ・ブイヨとなっています。

 

 コシュ・ブイヨはムルソーの名手アラン・コシュ・ビザールのネゴシアンものを通常は意味しますが、これらのワインにはドメーヌ物も含みます。

 インポーターのエスプリ・デュ・ヴァンが掛け合って特別に瓶詰めしてもらったものです。

 

 

 テロワールの比較を勉強するのにあたって、一番重要なことは“ワインの状態”です。

 

 テロワールの差のような微妙な差は、ワインが少しでも熱による影響を受けていては判別することはほぼ不可能です。

 

 今回のワインは状態は全て完璧。

 

 完璧なワインだからこそ出来る贅沢な勉強です。

 

 次回は、より詳しくこのテーマを探っていきます。

 

 

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 きょうはラトリシエールについてです。

 

 また、シャンベルタンについても少しばかり書こうと思います。

 

 ラトリシエールは、シャンベルタンの南に位置するグランクリュ。

 ソムリエ試験では絶対に覚えなければならない名前ですが、なかなか飲む機会はないかもしれません。

 まあ、地味なグランクリュではあります・・・。

 

 しかし、シャンベルタンの土壌にもラトリシエールのそれにもウーライト。

 つまり魚卵状石灰岩といわれる石灰岩が見られ、その基盤をなしています。

 高度もほぼ同じところにあり、二つのグランクリュの環境は似通っています。

 

 また、テイスティング上では、シャンベルタン最大の個性のひとつであるブルガリアンローズの香りが共に感じられます。

 

 バラの香りは全般的にジュブレのグランクリュに見られますが、むせ返るようなあのローズの香りはシャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズそして、ラトリシエールに際立って感じられます。

 

 主な違いはシャンベルタンのほうがスケールが大きく、より濃密であるのに対して、ラトリシエールは軽やかで繊細なミネラリーなニュアンスが目立つことでしょうか。

 

 どちらが素晴らしいかといわれれば、もちろんシャンベルタンの圧倒的存在感に軍配が上がりますが、個人的にはラトリシエールはかなり好きなワインです。

 

 作り手はジャン・ルイ・トラペ。

 僕の大好きな作り手です。

 この人のワインは先代の時代の素晴らしさを超えて、今、黄金期を迎えつつあるように思います。

 

 

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