Archive for the ‘蒸留酒’ Category

2
7 月

ベルタについて 3

   Posted by: wine

 

 さて、ベルタとはどんなグラッパなんでしょうか?

 

 

 フードライナーさんのホームページより文章を転載させていただきます。

 

ピエモンテ州ニッツァ・モンフェッラートの地にベルタ社が創立されたのは戦後間もない1947年のことでした。多くの人が望みを失ったこの時代に希望を失わず、来るべき未来の消費を考え働き続けた偉大なるぶどう栽培家のおかげで、ベルタ社は品質の高いぶどうの絞りかすを手に入れることができ、以来彼らとの協力と友情のもとベルタ社は発展を続けてきました。ピエモンテ州を中心にイタリア全土の有能なワイナリーからベルタ社のオリジナル容器に詰められ運ばれてきたぶどうの搾りかす(ヴィナッチャ)は単式の銅製蒸留器によって薫り高く洗練されたグラッパへと生まれ変わります。同社のグラッパはイタリアの有名レストランを中心に世界中で愛飲されています。

  であります。

 

  写真のアイテムを説明すると

 左から 

 ロッカニーヴォ・グラッパ・ディ・バルベラ・ダスティ

バルベラ・ダスティ100%(アスティ県モンバルッツォ、ベルタ社所有のロッカニーヴォ畑より)。蒸留後、ミディアム・トーストしたアリエ・トロンセ産225Lのバリックで、7年3ヶ月間熟成。琥珀色。マラスカ・チェリー、森の果実、カカオやヴァニラを思わせる複雑で上品な丸みのある香り。豊かで調和の取れた味わいで余韻も長い。年間生産本数15,600本。ALC.45%。

 

 マジア・ディスティッラート・ディ・ウーヴァ

バルベラ・ダスティ、ブラケット、マルヴァジア(ニッツァ・モンフェッラートより)。皮を取り除いてないグレープ・マストをアルコール度数5度まで発酵させ、蒸留後、アリエ・トロンセ産225Lのバリックで10年4ヶ月間熟成。琥珀色。熟した果実、チェリー、タバコ、カカオやヴァニラが奏でるコンサートのような複雑な幅広い丸みのある個性豊かな香りを楽しめる。香りと同様なリッチな味わい。MAGIA(=魔法)で出来たような飲み物で、実際グラッパのカテゴリーではなく、ベルタ社の他のどの製品と比べてみても違いが分かる。年間生産本数5,296本。ALC.45%。

 

 パオロ・ベルタ・リゼルヴァ・デル・フォンダトーレ

バルベラ・ダスティ、バローロ用ネッビオーロ(アスティ県ニッツァ・モンフェッラート及びモンフォルテ・ダルバ、ラ・モッラより:ミケーレ・キヤルロ/パルッソ/コンテルノ・ファンティーノの畑)。蒸留後、ミディアム・トーストしたアリエ・トロンセ産225Lのバリックで、19年3ヶ月間熟成。琥珀色。熟した果実、チェリー、タバコ、カカオやヴァニラが奏でるコンサートのような複雑な幅広い丸みのある個性豊かな香りとリッチなテイストを楽しめる。ベルタ社の創設者、パオロ・ベルタ氏に捧げるべく造られた極上のグラッパで、自信の逸品。年間生産本数5,376本。ALC.45%。

 

 ブリック・デル・ガイアン・グラッパ・ディ・モスカート・ダスティ

モスカート・ダスティ100%(アスティ県モンバッルッツォ、ベルタ社所有のブリック・デル・ガイアン畑より)。蒸留後、ミディアム・トーストしたアリエ・トロンセ産225Lのバリックで、7年と4ヶ月間熟成。琥珀色。セージ、森の果実、グレープフルーツやヴァニラの香り。シルクのような舌触りで余韻も長い。年間生産本数11,100本。ALC.45%。

 です。

 

 素晴らしくないものは一本たりともありません。

 ヨーロッパの最高級といわれるホテルで、ベルタを取り扱わないところはないんです!

 と、教えていただきましたが、

 その言葉、伊達ではありません。

 

 ロッカニーヴォ・グラッパ・ディ・バルベラ・ダスティには、コクのあるふくよかな丸みに言葉を失い、

 マジア・ディスティッラート・ディ・ウーヴァは、蒸留酒とは思えない瑞々しい世界。感嘆せずにはいられません。

 パオロ・ベルタ・リゼルヴァ・デル・フォンダトーレは、まるで、最上級のコニャックのXO。芳醇な世界に惹きこまれました。

 

 まったくもって素晴らしいのです。

 

 ただ、僕が個人的に愛してやまないのは、

 

 ブリック・デル・ガイアン・グラッパ・ディ・モスカート・ダスティです。

 

 実はこのグラッパ。他の3本と比べると一番安いものなんです。

 また、比べて飲んでみると明らかに深みも足りないんです。

 

 でも、僕はこのグラッパを愛してやみません。

 

 それはこのグラッパには、何よりも驚きがあるからです。

 

 初めてゲヴェルツトラミネールを飲んだときの驚き。

 今も覚えています。

 これは、ワインなんだろうか???

 

 あまりも強いライチや白い薔薇の香り。

 グラスから湧き上がってきた香りは今まで飲んできたどのワインとも違うものでした。

 

 確か、トリンバックの2000だったと思いますが、とにかくびっくりしたんです。。。

 

 

 マジアのグラッパとは思えない瑞々しくジューシーな感覚にも驚かされますが、

 インパクトではやっぱりこのモスカート(マスカット)から生まれたグラッパかな・・・・。

 だって、ゲヴェルツのあの感動を思い出すんです。。。

 

 

 ブルゴ-ニュグラスにゆっくりと注ぎ、時間をかけてゆっくりと味わう喜び。。

 なにもにも変えがたい贅沢な時間です。。

 

 

 

 

 ご来店の際 ご興味ございましたら、是非お声をおかけください。。

 

にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

 投票していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

 

28
6 月

ベルタについて 2

   Posted by: wine

 

 今から7~8年前のこと、信濃屋の代沢ワイン館に試飲コーナーがありました。

 

 毎日のように高級ワインの試飲ができたので、僕も足繁く通っていたのですが、

 土曜日や日曜日は、いつにもまして高級ワインが開きます。

 

 ボルドー5大シャトーに始まり、 DRCのロマネ・サンヴィヴァンの95やクリュグのクロ・ド・メニル・・・・。

 あの頃に様々な高級ワインを飲めたことはとても幸運でした。

 

 試飲カウンターには結構プロの方も来ていたようで、ずいぶん色々なことを教えてもらいました。

 特に忘れられないのは、渋い表情でサシカイアの試飲をする中年の男性。

 聞けばイタリアンレストランを経営されて長いとか・・。

 

 話をしていただいている時のこと。。

 

 “最近のイタリアワインはもう飲める・・・。ブルネッロなんか最低で10年、まあ20年だよね・・・。”

 

 

 へー・・・・そうなんだ。。。

 ああ、きっといっぱい知ってる人だ!と思い、僕は興味しんしんで聞いてみました。

 

 

 “それっていつぐらいに作られたものですか??”

 

 

 渋い中年男性。。。軽く上を見上げて穏やかな声で、

 

 “70年代はまあそうだね。80年代もそうだけど・・・まあ90年になってホント変わったよね。”

 

 

 へーーーー。

 いいこと教わった!!

 

 そんな感じで僕は知識を蓄えていきました。

 

 

 

 で、ベルタの話なのになんでこんなことを書いたかといいますと、

 ベルタの樽を使ってのグラッパの熟成は80年代初頭のことで、

 それは、フランスに勉強に行った何人かのイタリアの醸造家とフランスワインの勉強をしていく中で

 生まれたアイディアなんだそうで、ベルタのすばらしいグラッパがうまれる背景には、

 イタリアワインの革新があった。。。

 それを書きたかったのです。

 (長い説明ですね。。読みにくくてすいません。。。)

 

 

 80年代から90年代にかけてイタリアワインはフランスワインの技法を急激に吸収していきました。

 

 ボルドー大学のエミール・ペイノー博士がボルドーの様々なシャトーで、現代醸造の基礎となる考え方を広め、

 ブルゴーニュでも様々な技術革新が進み、フランスワインが急激にその質を高めていく中で

 一部の例外を除いて、イタリアワインは完全に技術的に立ち遅れていました。

 

 もちろん地方性に根ざしたワインこそがイタリアワインの魅力ですから、それが失われたわけではありません。

 

 ただ、清潔で還元的な醸造方法であったり、バリックでの熟成や収量を抑えた収穫とそのタイミングなど。

 フランスでは当たり前とされるようなことが、ほとんど知られていなかったわけです。

 

 そうなると特にプレミアムワインの分野でイタリアワインはフランスの後塵を拝する形となり、

 良質なイタリアワインの生産者は苦悩していました。

 (エリオ・アルターレの話などはまさにそうですよね。http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/kataru/20070323gr05.htm

 

 

 フランスワインの技術を学んだ作られたイタリアワインは、スーパータスカンやバローロ・ボーイズをはじめとして

 市場でも評価されて、今ではすっかりと有名になったわけですが、

 ベルタのグラッパもそんな流れの中で生まれたものなのではないかと思います。

 

(グラッパの原料であるヴィナッチャつまりワインの搾りかすなのですが、ベルタのものは極上のものを使っているのだそうです。

 良質なワイン生産者は絞り方がゆるいので、その搾りかすを使う。。。つまり、搾りかすの良質化自体もワインの技術革新に伴って生まれた。。

 グラッパの良質化はワイン造りの良質化なくして実現しえない・・・。

 あくまで、推論なんですけど・・・。。)

 

 まあそんなこんなでいよいよベルタ社の説明とテイスティングにはいるのですが、次回に続きます。

 にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

 投票していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

   

27
6 月

ベルタについて(1)

   Posted by: wine

 

 きょうは、グラッパのお話。

 

 

 

 グラッパは、ワイン造りの過程で産まれるワインの搾りかすを蒸留して作られる蒸留酒です。

 

 食事の最後にキュピッ!といくのがなんとも楽しいお酒です。

 

 

 一般に白色透明なものが多いのですが、中には色が付いているものがあります。

 つまりバリックで熟成させたものです。

 

 また、最近は有名な銘柄。例えば、サシカイアだとかオルネライア、あるいはエリオ・アルターレなど

 有名なワインの搾りかすを使ったグラッパなども多くみられます。

 

 かつては、“粕取りブランデー”という言葉の通り、あまり高級なイメージはありませんでしたが、

 いくつかの熱心な蒸留所(その1つが“ベルタ”ですが)が、良質なヴィナッチャ(搾りかす)を使って

 グラッパを作り始めました。

 

 濃密で華やか、臭みも少なくいつまでも続く芳香。

 食事の後にグラッパをゆっくりと楽しむ時間は極上の時間に変わりました。

 

 ぐっと一息で飲み乾すグラッパから、ゆっくりと味わうグラッパへ変わっていったわけです。

 

 

 で、ベルタ。

 

 

 続きは次回です。

 にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

 投票していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。