パカレ・ラピエールセミナー 5
さて、パカレのテイスティングは次の二つ。
ともに柔らかく、滋味深いパカレらしい味わい。
とても美味しく飲みました。
テイスティングが終わり、質問コーナーがありましたので、質問をさせていただきました。
質問の中身は、
“畑からの酵母と蔵付きの酵母との関係性について教えていただけますか?”
です。
この質問の意図は、次のようなことです。
アルコール発酵の主役はもちろん酵母です。
厳密に言えば酵母の中の酵素かもしれませんが、酵母の活動なくして、アルコール発酵は語れません。
さて、その酵母。
いろいろな種類がいて、その種類の豊富さが自然派ワインの複雑性の根拠になるわけですが、
最後の最後はサッカロミセス・セレヴィシエが主役となります。
この酵母は一般にアルコール生成能力が高く、他の酵母が死んでもアルコール発酵を続けてくれる大切な酵母です。
しかし、サッカロミセス系の酵母はあまり畑では見つからないそうで(畑にも少しはいるらしい)、
主にキュブリーなどにふわふわと浮かんでいて、それが後にワイン(葡萄ジュース)に干渉してきます。
(もちろん、これは酵母を添加しない場合の話です。)
さて、この“もやしもん”の世界のようなこの話で気になるのが、
じゃあ、畑の酵母と蔵付き酵母。
どっちが重要なんだろう?
ということです。
両方重要!
うん、そりゃそうだ・・・と自分で思いつつも、
自然発酵の危険性を重視し、酵母添加の重要性を主張する論に立てば、
“畑や葡萄の実由来の酵母”なんてリスクをもたらすだけの存在のようにも思えます。
それに自然派といわれる人たちは闇雲に“畑仕事が重要”と言いますが、
自然派でも酵母添加をして醗酵させる作り手の場合は、葡萄の実にフォーカスをしているだけで、
畑の酵母にはあまり気を向けないということなのでしょうか?
そうすると有機栽培の意味も作り手によって大きく変わってくるはずです。
というわけで、こんな質問をしたのです。
これに対して、パカレ、ラピエールの返答はとても明快で面白いものでした。
続きは次回です。
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