Archive for the ‘グラスの話’ Category

22
2 月

ワイングラスについて 5

   Posted by: wine

 

 ワインに合わせてワイングラスを選ぶことで、

 ワインをより美味しく楽しむことが出来ます。

 それはもう効果覿面です。

 

 ですから、お家でワインを飲むとき、ワイン用のグラスをご用意することを

 おすすめ致します。

 

 ただ、ワイングラスは洗ったり、拭いたりすることがとても面倒。

 

 

 基本的に機械洗浄は良くないといわれますし、洗剤だって、スポンジだって、

 きりがないくらい色々と注意点があります。

 

 でも、まあ基本的にはぬるま湯で、

 スポンジの柔らかい部分を使ってグラスを洗い、

 洗った後は綺麗に拭き上げればそれで良しです。

 

 ただ一点!

 どんなに高いグラスも割れたかな??と感じたら、

 力を抜きそっとグラスを置いてください。 

 

 グラスで手を切ると思わぬ大怪我につながりますので、

 残念だけど手を離してください。

 (これは僕が従業員やソムリエになる方に伝える最初の大切なことです。)

 

 で、こういうことが面倒くさいなーと思われた方!!

 そんな方は是非vin et cuisine A.k.にお越しください(笑)。。

 

 何も気にせず、大きいグラスでワインが飲めます。

 

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 玄人筋にとってこのグラスなしにワインを語ることはできません。

 高さ155mm 直径65mm 口径47mm 容量215cc
 鉛含有率9%以上

 しっかりとスペックが定められています。

 そして、ウイスキーなどのテイスティングにも用いられるまさに国際規格のグラスです。

 

 

 テイスティングはもちろん、オードヴィーや、マール、グラッパなどにもぴったりで、

 これまた幅広く使えます。

 

 

 ソムリエはコルクのチェックをして、お客様にホストテイスティングをお願いする前に

 このグラスでワインをチェックします。

 そのため、ソムリエにとってとても大事なグラスなのですが、

 どんなワインにも公平なグラスで、

 ワインを冷静に分析する時にはこのグラスが一番です。

 

 また僕などは、

 このグラスを持つと妙に安心したりもします。

 (職業病ですね。(笑))。

 

 お店でこのグラスが必要な理由は言うまでもなくテイスティングですが、

 お家では、何気にどうでもよかったりします。

 

 

 というわけで、お家でワインを楽しむ分には必要がないのかもしれません。

 

 でも、その・・・

 なんか自分で書いておきながら、

 “テイスティンググラスが必要ないなんて!!”

 という感じなんですけど・・・。

 なんと言うか・・・・えーと・・・・。

 

 なんかどうしても好きなんです。

 このグラス・・・。

 使えたら使ってください(笑)。。

 

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 このグラスの役割は非常に多彩です。

 

 樽香のない透明感がある辛口白ワイン。

 例えば、シャブリ、サンセール、アルザス・・・・・。

 

 様々な甘口ワイン。

 ヴーヴレイやドイツのリースリング、そして遅摘みワインや貴腐ワイン・・。

 

 軽い赤ワイン、あるいは熟成して酸化させることをあまり必要としないもの

 

 一部のシャンパーニュ(ジャックセロスなど)・・

 

 

 このグラスが一つあればほとんどのワインに対応できます。

 非常に便利です。

 

 ただ、

 今まで紹介してきたボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、

 それぞれの専用のグラスに比べれば、個性を十分に発揮させる能力はありません。

 

 ある意味器用貧乏なグラスではあります。

 もちろんとても便利ですけど。

 

 

 基本的には口は広がらず、すぼまっているほうが良く、

 口ざわりもなめらかで、薄いものが良さそうです。

 

 僕のおすすめは

 

  ショット・ツヴィーゼル ブルゴーニュ

 

 赤ワイン、白ワイン両方に使えます。

 

 またグラスのカットといいますか、フォルムが綺麗で、

 ワインを注ぐととても映えます。

 

 

 とはいうものの、

 赤、白兼用に関しては、結構好みのグラスで楽しむのが一番!

 という感じもします。

 

 リーデルでもバカラでも、もちろんロブマイヤーでも・・・

 自分の趣味に合うグラスが楽しいですね。

 

 

 
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 シャンパーニュグラスです。

 

 どこのメーカでも基本的には、フルート型といわれる細長いグラスがおすすめです。

 

 クープ型といわれるグラスはパーティーなどでは楽しくて華やかでよいのですが、

 ちょっといいシャンパーニュなどを飲むときは、香りが分散してしまうのでもったいない気がします。 

 

 

 さて、フルート型を選んだところで、さらに細かくいくと、

 少しふくらみがあるもの。

 たっぷりとしたものが素晴らしいです。

 

 厚みがある豊かなシャンパーニュを飲む時、たっぷりとした感じのグラスは真価を発揮するのです。

 

 そして、グラスの触感が非常に重要です。

 

 あの繊細でエレガントなシャンパーニュが口の中に流れ込む時、

 柔らかで、さらりとして、まるでグラスと唇が接触しているのを忘れるぐらいの口当たり。

 そんな世界をグラスが表現してくると、シャンパーニュはより味わいに美しさを表現します。

 

 というわけで、僕のおすすめのグラスはこちら。

 

 ロブマイヤー シャンパーニュ バレリーナ チューリップ A

 

 ロブマイヤー です。

 

 ロブマイヤーは、1823年オーストリアに創設された照明とグラスのメーカーで、

 1836年にはハプスブルグ家より皇室御用達に認定された歴史ある超一級ブランドです。

 

 “ロブマイヤーを使うと他のグラスを使えなくなる。”

 

 とよく言われますが、この言葉は本当にそのとおりだと思います。

 

 そして、その言葉が特に力を持つのは、

 シャンパーニュとブルゴーニュワインを飲むときだと思います。

  

 というのは、やはり口当たりです。

 

 シャンパーニュやブルゴーニュワインのような繊細で精妙なワインを飲むとき、

 グラスそのものの存在が薄ければ薄いほど良い、と僕は感じます。

 

 しかし、それを実現する薄さや質的実感としての重さを考えた時、

 その両方を実現することは、
 (重さを減らし、厚さを減らし、そして耐久性も備えること)、

 技術的に非常に難しいことは容易に想像できるのですが、

 現在その最高峰に位置するのがロブマイヤーだと僕は思います。

 

 鉛を使わず、カリクリスタルと言われる酸化カリウムを増やした配合のガラスを用い、

 軽さと美しさ、そしてあの質感を実現しています。

 

 ロブマイヤーのグラスを使ってシャンパーニュを飲むと、

 グラスの質感は淡雪のように消えて、

 後はシャンパーニュの優美な美しさが

 永遠に感じられるかのようです。

 

 その奥ゆかしさにすっかりノックアウトです。

 

 

 しかし、ロブマイヤーは1脚で、そこそこいいグラスがワンセット買えてしまうのです(笑)。

 

 

 難しい!!

 

 

 vin et cuisine A.k.もいつかはロブマイヤーばっかり使ってワインをサービスしたいなー

 といつも思ってるのですけどね・・・。

 

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 ブルゴーニュグラス。

  

 ブルゴーニュの赤ワインに最適なグラスです。

 芳醇で比較的酸が強く、タンニンはおとなしい・・・

 

 そんなワインによくあいます。

 世界各国のピノ・ノワール

 良質なボジョレー

 繊細でたおやかなグルナッシュ種(シャトーヌフのラヤスなどですね。)

 一部のエレガントなシラー

 などです。

 

 また、タンニンは強いものの、

 バローロなどのネッビオーロ種のワインにもこのグラスは相性が良いようです。

 

 ブルゴーニュの白ワインはどうか・・・。

 実に良くあいます。

 芳醇で香り高く、樽香がマッチしたリッチな白

 例えば・・・

 モンラッシェを頂点とするブルゴーニュの白ワイン

 世界中のシャルドネ種(樽香のきいたもの)

 シャルドネ以外でもソーヴィニョン種でも故ディディエ・ダグノーのワインなどは相性がいいです。

 アルザスのゲヴェルツトラミネール

 

 などなど。

 とても使い勝手の良いグラスです。

 

 では、どうしてこの形のグラスが上記のワインに良く合うのでしょうか??

 

 

 味覚地図説を用いることが出来ない今、

 合理的な説明はなかなか難しいのですが、

 僕の個人的意見の範囲で書いていきますと・・・

 

 香りの質の違い。

 これが先ず第一の理由だと思います。

 

 ボルドーなどカベルネ・メルロー系のワインの香りの立ちかたは

 比較的直線的に立ち上がるのではないかと思うのです。

 

 グラスの役割はワインの香りが拡散する前に、

 ワインの持っている香りを十分にグラスの中で開放し

 それを飲み手に伝える。

 ということがあるでしょうから、

 香りのたち方によって、グラスの形は変わってくるのではないでしょうか・・。

 

 カシスやプラムなど黒系のフルーツを主に感じるボルドー系のワインの

 直線的に立ち上ってる香りが十分に香りを発揮するために

 あの縦長の形が向いているのではないか・・・。

 

 

 ブルゴーニュ。

 赤いフルーツの香り。ラズベリーやいちごなどの赤い実の香り。

 あの芳醇な香りは、風船のように横に広がるブルゴーニュグラスで

 その真価を発揮するようです。

 

 考えてみるとネッビオーロ種は色が薄いワインが出来がちな事もありますが、

 エリオ・アルターレなどのバローロの作り手のワインを飲んで、

 ブルゴーニュのグランクリュの味わいと香りの質的近似性を感じた方は

 非常に多いと思います。

 

 

 タンニンのことを考えれば、バローロなどはボルドーグラスが相当に思えますが、

 テイスティング的に近しいブルゴーニュにグラスも合わせるのが適当だと、僕は考えるのです。

 

 

 あくまで個人的意見で立証も何も出来ません。

 経験と感性だけが頼りの説ですね。

 

 もし、それぞれのワインの香りの揮発するスピードなどを丹念に測っていけば、

 多少は根拠になるかもしれませんが、果たして。果たして。

 

 

 ただ、

 “ある程度あいまいだからこそ、良いのだ。”

 とも思います。

 

 ガングロフ。

 

 偉大なるコートロティの作り手ですが、彼のトップキュベ ラ・スレーヌ・エ・ノワール2004を飲む時。

 お師匠の平野さんと僕の意見が割れました。

 

 平野さんはボルドーグラスで。

 僕はブルゴーニュグラスで。

 

 それぞれワインの注目した部分が違うんですね。

 

 

 vin et cuisine A.k.では、もちろん、僕がグラスをチョイスして、お客様にワインをお出しします。

 でも、お客様が違うグラスをご所望のときは僕は喜んで違うグラスを出します。

 また場合によっては、2種類のグラスを出して、楽しんでいただくこともあります。

 

 マリアージュもそうですが、絶対のルールがあるわけではありません。

 ワインは、人それぞれ楽しい飲み方で飲むのが一番です。

 

 もちろんなにごとにも型というものがあって、それはそれで重要です。

 

 でも、型に縛られて、窮屈になるよりは色々なことを試して、

 自由に飲むほうがワインは楽しいと思います。

 

 味覚が音楽のように、感じたことを外に表現して、その表現を共有できるのであれば、

 平均律のようにかなり強いルールを持つ必要があるかもしれません。

 (半音やその間の音のように平均律で表せない音があるようにもちろん絶対ではありませんが・・・)

 

 幸か不幸か味覚は非常に個人的なものです。

 

 ワイングラス選びもそのことを忘れると、

  魚は白! 肉は赤!

 のような、

 “根拠のないマリアージュの偽ドグマ説”

 のようになってしまいます。

 

 

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