不快臭について 2 ~ブレタノマイセス 番外編
こんばんは
敬愛するお師匠平野さんがブログを始めました。
真っ当なワイン論といいますか、平野さんの語るワイン考には筋があります。
新しい情報を次から次にかぶせなくても、一貫した筋があるため決して錆つかないワイン論です。
ぜひ、ご覧になってください。
http://d.hatena.ne.jp/hirano_m/
さて、今日は不快臭の続きなのですが、少し書きたいことがあります。
ブレタノマイセスに由来する香りがあるとしても別にワイン自体駄目ということではない!・・・ということです。
当たり前といえば当たり前なのですが、よく目にする光景で
この香りがするからダメ
熱を受けているからダメ
ヒネているからダメ
あくまで僕たちはテイスティングをしていて判断をするわけですが、
テイスティングというのはあくまで人間の感覚でするもので、
時にとってもすごいものですが
やっぱりなんらかのいい加減さは常に付きまといます。
だから、テイスティングの結果としての判断は
“・・・・・だと思う”
つまり推論にとどまるということです。
まして、ブレタノマイセスに由来する香りなんていうものは、
醸造過程で問題になる言葉なので、
ラボなんかで調べないと本来はあまり使うべき言葉ではないかもしれません。
ただ、自然派ワインの台頭であまりにもこの種の香りが増えたので、
香りそのものへの興味に加えて、この種の香りにどうやって対応するのが良いのだろう・・・
という風になってきました。
そんなわけで、頻繁に使われるようになってきた言葉ではありますが、
やっぱり慎重に使った方がいい言葉です。
また何よりも、ワインの評価は個人の趣向の問題です。
熱を受けていたって美味しいと感じる人もいるし、ブショネだって気付かずに美味しく飲めるのなら、
それはその人にとってはそれでよいのだと僕は思います。
僕が自分の店で断固として状態にこだわるのは僕の趣向の問題であって、
僕の店なので、ダメなものは使わないに過ぎません。
所詮は自分の基準です。
ブラインドテイスティングを繰り返して、どんなに精度を高めてもそれは永遠に変わりません。
というわけで、
まずブレタノマイセスの影響を受けているかどうかの判断は
あくまで慎重に行われるべきであること。
またその香りが見つかったからといって、ワインが駄目だということではない。
ということが大切になります。
また、テロワールを探ったり、ワインの芸術性を語ったりする場合
確かにワインの状態は、絶対の条件となります。
テロワールにせよ、セパージュの個性にしても状態が良いワインで
ブラインドを行えば、実はとてもわかりやすいのです。
テロワールなんてものはない・・・
そういう言葉は本当に状態の良いワインを使ったワイン会では、
あまりインパクトのある言葉ではないのかもしれません。
はっきり言えば、くっきりとした違いが参加者に共感されるからです。
そんなわけで、ワインというものにのめりこめば必ず状態は問題となるのですが、
本来ワインは楽しむためにあります。
ローマやエジプトなどで古くから飲まれてきたワインが何故今でも、愛され続けるのか?
それはひとえにワインを飲むと楽しいからだと僕は思っています。
あまりにも状態のことを言いすぎれば、楽しいはずのワイン会は台無しになってしまいます。
ぼくは、本当はこんなことを偉そうに書けるわけがなくて、僕も何度となく
こういうことをやってきました。
まったくもって反省しないといけないです。
今日のブログは誰かに向けて書いたものではなく、自分の反省ですね。
すいません・・・。
あっ、次回に続きます。